更新日:2023年7月28日
本市では、石田村(現寒川町)出身で、江戸時代後期に篆刻(てんこく)家・漢詩人として活躍した『細川林谷(ほそかわ・りんこく)』の作品の展示や、市民の文化芸術の振興を目的として「(仮称)細川林谷記念館」を令和6年の秋ごろの開館を目指して建設することとしています。
▲完成イメージ図
7月23日(日曜日)、寒川庁舎横の建設予定地で安全祈願祭が行われ、工事関係者など約40名が出席し、工事の安全を祈願しました。
施設は、細川林谷の兄の子孫である本市出身の細川勝博氏からの寄付を活用し、整備するもので、細川林谷の掛け軸や巻物等を集めた「林谷展示室」のほか、市民の皆さんの作品なども展示できる「企画展示室」、文化芸術を体験できる「講座室」などを設けるなど、記念館としてだけではなく、子どもたちや市民の皆さんが文化芸術に出会うことができるための場として活用していく予定です。
開館後には、企画展なども行われる予定ですので、ぜひお楽しみください。
■『細川林谷』とは
『細川林谷』は、江戸時代後期の天明2(1782)年さぬき市で生まれたと伝えられており、幼少より篆刻、絵画、漢詩を学んだ後、長崎・京都でも学び、江戸に出てからは、その篆刻は天下一と称えられました。(篆刻とは木や石等に印を彫ることで、印は主に書道や絵画などの書画作品に押されます。)
また、旅する文人でもあった林谷は旅先で著名人から篆刻の依頼を受けたほか、山水・墨竹を中心とする作品を多く残し、また旅をした際の風景を漢詩と共に描写しています。
天保13(1842)年、江戸で61年の生涯を閉じたと言われています。
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