更新日:2024年5月22日
企画展「瀬戸内海国立公園の父 小西和」~瀬戸内海国立公園指定90周年記念~が、さぬき市歴史民俗資料館で開かれています。
瀬戸内海が国立公園に指定されて今年で90周年となることから、最初に瀬戸内海の価値にいち早く着目し、国立公園法の制定を唱えた小西和(こにしかなう)氏が本市偉人の一人であることを伝えるために開催しています。
小西氏は、現在のさぬき市長尾出身で、北海道での農場経営や新聞記者の仕事に従事したのち、国会議員を務めました。同氏は、日露戦争の従軍記者として旧満州に渡り、日本へ帰国する際、引き揚げ船から見た瀬戸内海の美しさに感銘を受けます。
このことをきっかけに、瀬戸内海についての知見を深め、1911年、「瀬戸内海論」という総合的な書物を発表しました。著書では、瀬戸内海の構造、地質、潮流、生物と産業の関わり、観光など、瀬戸内海があらゆる角度から記されています。
今回は、歴史民俗資料館で収蔵する「瀬戸内海論」、世界一周時に持参したトランクなど約50点が展示されています。
文化財担当者に見どころを聞くと、「小西氏が29歳の時、当時の東京市役所に勤務していた頃、自分の絵画を売って生活をしていくという日々を過ごしていました。その時期に描いた作品を今回の展示にあわせ遺族から新たに寄贈されましたのでぜひご覧ください」と話していました。
▼展示解説(各月の第2日曜日 14時~14時30分)
6月9日、7月14日、8月11日、9月8日、10月13日
▼小西和の足跡を訪ねる
令和6年8月4日(日曜日)9時~11時
企画展実施期間:10月20日(日曜日)まで
休館日等:【休館】水曜日 【開館】9時~17時(入館16時30分)
歴史民俗資料館(市ホームページ)
- 電話:087-894-6372
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