【富田東地区】かかしでつながる地域の輪
【富田東地区】かかしでつながる地域の輪
こんにちは!さぬき市集落支援員の松木優紀です。
イノシシやサルの獣害対策をなんとかできないものかと考えていたところ、大川町富田東地区を巡回中、美容室の前に置かれたかかしに出合いました。
かかしは、サルやイノシシが集落に出没時、人間がいると勘違いするため、有害鳥獣対策に有効なものとして昔からつくられてきました。
制作者の前山トミ子さんは、美容師の仕事の傍らかかしを制作し、早いときで1体を約2日で仕上げるそうです。
前山さんの元々の手先の器用さや人形づくりに興味があったこと、かかしの素朴さにひかれたことが制作の大きな原動力になっているようです。
「5年前に徳島県三好市東祖谷『天空の村・かかしの里』をドライブ中、村のあちらこちらでかかしを見かけ、古き良き時代にタイムスリップしたように感じました。材料は、古新聞と十字に組んだ木枠を基礎に、人形に着せる服は使い古した古着を利用しています。私の強みはヘアセットや着付けができることです。」
これまで制作してこられた数多くのかかしを見せてもらったのですが、その一体一体から前山さんのかかしに対する情熱がひしひしと伝わってきました。
かかしに見入っている私に「支援員さん、数がどんどん増えていくんやけど、どこか展示できるところはないやろか?」と相談を受けました。
そんな中、最初に見せてもらったお遍路さんのかかしは、前山地区のおへんろサロン、愛らしい男の子と女の子は、本を読んでいる姿が想像できたので志度図書館。そして、おじいちゃんとおばあちゃんはお弁当と水筒を持って夫婦仲良くピクニックをしている様子だったので大川町のまちづくりのイベント「れんげ畑でふれあいまつり」にと一気に設置場所が思い浮かびました。
運よく3ヶ所とも巡回等で顔なじみの方たちで、お願いしたところ快諾いただきました。
かかしで、さぬき市内の地域がつながり、微力ながらお手伝いできたことを嬉しく思いました。