【前山地区】住民総出のお・も・て・な・し
【前山地区】住民総出のお・も・て・な・し
こんにちは!さぬき市集落支援員の松木優紀です。
私たち集落支援員が巡回する前山地区は、さぬき市の南部、四国霊場87番札所・長尾寺から88番札所・結願の大窪寺へ向かう道中に位置しています。
前山地区の中心となる施設が「おへんろ交流サロン」と「道の駅ながお」です。
この2つの施設には、年間1万5千人以上のお遍路さんが訪れるなど、地域の交流の場として年間を通してにぎわっています。
特にお遍路さんや観光客が増えるのが、春と秋の行楽シーズンです。2つの施設では、お遍路さんや観光客に喜んでもらおうと、毎年4月と11月に「さくらまつり」と「もみじまつり」を開いています。まつりの企画や運営を行うのは、地域の住民グループ「前山いきいき事業協議会」。
まつりに向けた地域の思いを、会長の寒川巧さんに伺いました。
「協議会の前身は、昭和54年に発足した『前山をよくする会』です。住民が健康、安全で豊かに暮らせる地区をめざそうと、地域に暮らす全員が会員という思いをもって、地区内の環境整備活動や地元小学校の児童たちとの交通キャンペーンを続けてきました。」
「しかし、最近では地区住民の高齢化が進み、まつりや郷土芸能である獅子舞など地域の伝統やネットワークが途絶えてしまわないか心配です。これまで先人が培ってきたものを後世に語り続けるためにも、若い世代の人には積極的に地域の催しへ参加してほしいですね。」
このようなお話をお聞きしていたので、私は「さくらまつり」と「もみじまつり」のスタッフとしてお手伝いさせていただきました。
「おへんろ交流サロン」と「道の駅ながお」で開かれるさまざまな催しは、高齢化が進む前山地区の活力ともなっています。みなさんも、お遍路文化が根付く前山地区ならではの「住民総出のおもてなし」を感じてみませんか。