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【田面地区】イノシシやサルに負けない集落づくり!

【田面地区】イノシシやサルに負けない集落づくり!

 

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こんにちは!さぬき市集落支援員の松木優紀です。

 

イノシシやサルなどによる農作物への被害は、全国各地で深刻化しています。
さぬき市も例外ではなく、私たち集落支援員が受ける相談でも「鳥獣被害」に関することが最も多く、巡回中にイノシシやサルに遭遇することもしばしば・・・。

 

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そんな中、さぬき市大川町には、獣害対策のモデルケースになっている集落があります。田面(たづら)地区の豊田(とよた)自治会です。

 

豊田自治会は、さぬき市東部の中山間地域に位置する山あいの集落です。
今年1月、自治会内に設置されている「有害鳥獣侵入防護柵」のメンテナンス作業をお手伝いさせていただきました。

 

豊田自治会では、自治会有志の発案で「イノシシやサルが出没しない住みよい集落づくり」をモットーに獣害対策を進めています。

 

イノシシやサルの出没は、集落の山際で平成3年頃から始まり、平成7~8年頃にはほぼ全域に拡大し、集落内に耕作放棄された田畑が目立ち始めました。

 

このような状況に対し平成18年、「獣害をなくし、遊休農地のない集落を次の世代に残したい」との思いから自治会有志が立ち上がり、自治会ぐるみの獣害対策を住民全体に呼びかけました。しかし、この時点では住民それぞれの獣害に対する意識の差が大きく、経費負担や対策に要する労力の面で折り合いがつかなかったそうです。

 

その後、平成19年1月に国や県の補助事業などの活用によって住民の負担軽減が図られることとなり、自治会ぐるみの対策・取り組みがスタートしました。

 

平成23年頃には、獣害のため耕作をあきらめていた田畑の作付け意欲が戻り、120アールが復田しました。

 

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メンバーの一人、行梅義照(ゆきうめよしてる)さんは語ります。
「自治会の皆さんには、個人が持つ技能や体力に見合った役割を担ってもらっています。農家でない人にも活動へ加わってもらう『全員参加型』の鳥獣害対策に取り組むことで、自治会の一体感を醸成することもできたように思います。」

活動をとおして鳥獣被害を軽減できたことは、住民にとって大きな自信になるとともに、大きな誇りともなっています。

 

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また、自治会ぐるみの鳥獣害対策は注目を集め、7月4日には愛媛県から視察団がおとずれるなど、香川県内外からの見学や視察が相次いでいます。

 

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人の出入りが増えれば、イノシシやサルは警戒します。
見学や視察も、人気(ひとけ)のない集落にとって貴重な人圧の機会です。
豊田自治会では、見学や視察の要望があれば積極的に受け入れを行っています。

 

鳥獣被害でお困りの方、イノシシやサルに負けず頑張っている豊田自治会を一度訪ねてみませんか。

 

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