私は、このたびの市長選挙において、無投票ではありましたが、引き続き5期目の市政を担わせていただくことになり、その責任の重さを痛感いたしております。
前途多難とは思いますが、これまでの成果を最大限に活かすとともに、過去に実現できなかった取り組みを真摯に反省し、新たな決意と覚悟を持って更に創意と工夫を重ね、あらゆる可能性を追求することで「量」から「質」への転換を図り、市民の皆さんに「一つ上の質の良さ」を実感していただけるまちづくりに全力を尽くしてまいります。
この16年間は、市議会や市民の皆さんのご理解とご協力をいただきながら、喫緊の課題であった財政の健全化をはじめとする行財政改革に取り組むとともに、極めて厳しい財政状況の下でなかなか意のままにならないことも多々ありましたが、将来のさぬき市に必要と思われる市民病院の建て替えや分庁舎の建設、台風等の自然災害に備えた防災・減災事業、さらには、子ども達の教育環境を整備するための小・中学校の統合など、本市がこれから飛躍するための基盤整備等を進めてまいりました。
しかしながら、財政健全化や基盤整備については一定の成果が上がりつつありますが、地域経済の活性化や人口減少対策など、解決すべき課題も数多く残っており、これからの4年間は私にとりまして、総仕上げに向けての文字どおりの正念場になるものと認識いたしております。
今後、コロナ対策はもとより、地震・津波を含めた防災・減災対策のハード・ソフト両面の充実強化、働く場の拡大と子育て・教育環境の整備や市民病院を中心とした地域医療の充実などによる若者を含めた定住人口の確保、観光客の増大に向けた自然や文化財等を活用した交流人口の増加等に鋭意取り組んでまいります。
課題山積ではありますが、これまでの成果に決して甘んずることなく、常に挑戦する気概を持ち、さぬき市をさらに進化させるため、全身全霊をささげてまいります。
市民の皆さんのこれまで以上のご理解とご協力をお願いいたします。
令和4年5月
さぬき市長 大山 茂樹