「JICA(ジャイカ)ボランティア」とは、開発途上国からの要請に基づき、見合った技術や知識、経験を持つ方を募集、選考、訓練して派遣する、独立行政法人「国際協力機構(JICA)」の取組です。
なかでも、20~39歳を対象とする青年海外協力隊は、発足から50年以上という長い歴史を持ち、これまでにのべ4万人を超える方々が参加しています。
平成29年9月28日から青年海外協力隊員としてスリランカに派遣されている、さぬき市の酒井安澄さんにJICAボランティアへの思いを聞きました。
Q.どうしてJICAボランティアに応募したのですか?
A.私は、中学・高校時代をJICAボランティアをしていた父親の赴任先(コスタリカとネパール)で過ごしたのですが、当時は滞在していた国々の社会問題に何も行動を起こすことができませんでした。
大学院生となった現在、開発途上国のために何かできることがあるのではないかと考え、応募することを決めました。
Q.応募に対する家族の反応はどうでしたか?
A.父親がJICAボランティアを経験していましたので、家族みんなが賛成してくれました。
親子2代でのJICAボランティアは、香川県で2例目と聞いて驚いています。
Q.どのような活動に携わるのですか?
A.スリランカ北部州の州都ジャフナ県で、小学校を巡回して子どもたちに英語と算数を教えるほか、現地の教員に教材の効果的な活用方法を伝える予定です。
スリランカでは、最近まで民族同士の紛争が続いていましたので、この教育支援が復興へとつながることを願っています。
Q.スリランカでの楽しみはありますか?
A.仕事では、現地の子どもたちに会えることが楽しみです。
プライベートでは、民族衣装のサリーを着ること、そして本場のカレー料理を食べることですね(笑)
Q.派遣に向けた決意をお願いします。
A.開発途上国の子どもたちは、学ぶことを楽しみにしています。子どもたちの目を輝かせられるような教育環境が広まるお手伝いに精一杯努めたいと思います。
そして、帰国後には、スリランカで経験したことを、教員として日本の子どもたちに伝えられたらいいなと思っています。
JICAボランティアの派遣期間は原則2年間ですが、1か月から参加できる短期ボランティア制度もあります。
40~69歳を対象としたシニアJICAボランティア制度もありますので、興味のある方は、JICA四国までお問い合わせください。
JICA四国 電話087-821-8824
https://www.jica.go.jp/shikoku/(ホームページ)
【平成29年9月21日さぬき市長表敬訪問】