今、「少子化」の時代を迎えて、多くの小児科医が自らの存在意義を問い直しています。
当科では、周辺の開業医師との連携や24時間365日の小児科医療の実現を地域自治体とともに模索し、安心して子育てが出来る医療体制の整備に向け努力しています。
予防接種・乳児検診や地域の健康促進活動などが浸透してきたおかげで、入院を要する病児が明らかに減少し、病院内での小児科運営に影を落としている一方で、子育て中の女性の社会進出が早まったために、乳幼児を対象とした公的病児保育園の開設を望む声が日ごとに高まっています。
さらに、思春期を中心とした小児への精神心理面に対するサポート及びケアの必要性が増すばかりです。
今後、病院内での病児保育や救急を含めた一般診療と乳幼児から中学生までを対象とした病院外での保健及び精神衛生業務とをバランスよくこなしていくことを求められています。