リハビリテーション室は、南西北に窓があり日差しが降り注ぐ明るい空間です。直線30mの歩行練習エリアを有しておりリハビリ庭園も隣接し、晴れた日には屋外歩行練習もできます。
理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です。日常生活に必要な基本動作(起き上がる、座る、立つ、歩くなど)の獲得を主な目的として機能回復練習を行っています。
退院後にできるだけ自立した生活が行えるよう、実際に生活する場面を想定しながら動作練習などを行っています。
3学会合同呼吸療法認定士や糖尿病療養指導士などの資格を有した理学療法士も在籍し、呼吸リハビリテーション外来や糖尿病教育入院などでそれぞれの専門性を活かしながら患者様に関わっています。
『人は作業を通して健康や幸福になる』という基本理念と学術的根拠に基づいて行われます。”作業”には日常生活活動や家事、仕事や日課、遊びや休息など人々が営む生活行為とそれらを行うのに必要な心身の活動が含まれます。
病気やケガなどからそれらの作業が障害された方々の回復を助けるために医師によって処方され、作業療法士により支援される活動のことを言います。入院後より早期に食事動作や排泄動作など、自立した生活動作の獲得に向けて取り組んでいます。また、退院後の生活にスムーズに移行出来るよう、当院地域連携スタッフやケアマネージャーなどとも連携しています。
自宅での調理環境を想定し、電子レンジや電気コンロ などの調理機器、包丁や鍋など、必要な調理器具を 揃えています。実際に調理をすることもあります。
自宅での生活動作を想定し、畳からの起き上がり、 立ち上がりなどの練習を行えます。
自宅での浴室環境を想定し、動作練習できるよう、 複数位置に手すりを設置しています。 浴槽をまたぐ動作、浴槽からの立ち上がり動作を行い、 手すりの場所、動作の確認、指導を行います。
体型に応じて手すり位置を調整できるよう、便器を 可動式にしています。
ろれつがうまく回らない(構音障害)、言われたことが理解できない・思ったとおりに話せない(失語症)、特定の認知機能に問題がある(高次脳機能障害)、食べ物がうまく食べられない(嚥下障害)などの方を対象に訓練を行っています。小児では、言葉の発達に遅れがあるお子さんや幼い発音が治っていないお子さんを対象としており、絵カードやおもちゃを使って楽しみながらことばの発達を促します。
耳鼻咽喉科医師が行う嚥下造影検査(VF)や嚥下内視鏡検査(VE)により、客観的な評価を行いながら嚥下リハビリテーションを行っています。