腸管出血性大腸菌とは、食中毒や感染症を引き起こす菌のひとつです。
気温の上昇とともに細菌が繁殖しやすく、食中毒が発生しやすい時期です。
■腸管出血性大腸菌(O157等)の特徴
①感染力がとても強く、少ない菌でも感染する。
②感染した人の糞便にいる菌が、手などを介して別の人へさらに感染する場合がある。
③潜伏期間が平均3~8日と長い。
■症状
激しい腹痛、水のような下痢、血便、発熱など。特に乳幼児は、重症になりやすく、溶血性尿毒症症候群を併発する場合がありますので、オムツ交換時・排便後・食事前の手洗いを徹底してください。また、暑さが続くと、菌が繁殖しやすくなるため、子ども用ビニールプールの衛生管理も徹底してください。
■予防方法
①つけない(清潔、洗浄)
調理の前や食べる時、トイレの後には、せっけんで手をよく洗いましょう。
肉、魚、野菜等を区分して保管し、調理器具を別にしましょう。
②増やさない(迅速、冷却)
食品についたO157は、時間の経過とともに増えるので、調理後は早く食べましょう。
食品を扱うときには室温に長時間放置せず、冷蔵庫に保管しましょう。ただし、冷蔵庫を過信せず、早めに使い切ることが大事です。
③やっつける(加熱、殺菌)
中心部が75℃で1分間以上となるよう加熱しましょう。
調理器具は、熱湯や塩素剤で消毒しましょう。
■早期受診
早期に診断し、治療を受けることが重症化や二次感染を防ぐことにつながるため、自己判断で下痢止め薬を使用せず、症状がある時は医療機関を受診しましょう。
■関係機関リンク先
○香川県ホームページ「感染症情報」(外部リンク)
○厚生労働省ホームページ腸管出血性大腸菌O157等による食中毒(外部リンク)