近年、デモ、街頭宣伝やインターネットの書き込みなどにより特定の人種や民族、国籍の人々を排除する差別的言動、いわゆる「ヘイトスピーチ」が社会問題となっています。
これを解消するため、「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律(ヘイトスピーチ解消法)」が2016(平成28)年6月3日に施行されました。
ヘイトスピーチは、社会に差別を広げ、人の尊厳を破壊し、ときには、心身を害する「言葉の暴力」です。
ヘイトスピーチを許さないという意識をしっかりと心にとどめ、私たち自身がヘイトスピーチの理解を深めることが必要です。
ヘイトスピーチとは何なのか、どこに問題があるのか、ヘイトスピーチをなくすために私たちは何ができるのか、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。
ヘイトスピーチとは
ヘイトスピーチの定義は様々ですが、人種、民族、国籍などの属性を理由に、個人や集団に対し、侮辱や中傷、憎悪、脅迫、排除などを行ったり、それを扇動したりする表現行為のことを言います。
このような言動は、人々に不安感や嫌悪感を与えるだけでなく、人としての尊厳を傷つけたり、差別意識を生じさせたりすることになりかねません。
外国人に対する偏見や差別をなくしていくため、文化等の多様性を認め、外国人の生活習慣を理解し尊重するとともに、お互いの人権に配慮した行動をとるようにしましょう。
○ヘイトスピーチ解消法(条文)【PDF形式/550KB】
○ヘイトスピーチ許さない啓発チラシ(法務省作成)【PDF形式/237KB】
○ヘイトスピーチをなくすために考えよう啓発チラシ(さぬき市作成)【PDF形式/353KB】
ヘイトスピーチを許さない社会をわたしたちでつくっていきましょう
グローバル化が進む今日、日本の社会には、すでにたくさんの外国の方が暮らしています。さぬき市でも、24の国・地域からおよそ430人の外国の方が生活しています。
私たちも海外に行けば、外国人です。民族や国籍に関わらず過ごしやすい社会は、すべての人にとって過ごしやすい社会ではないでしょうか。
国が違えば文化や習慣が違うのは当然です。その違いを寛容に受け止め、尊重し、認め合うことが大切です。そして、何より大切なことは、その人自身を知ろうとすることです。日々のコミュニケーションを通して、お互いの文化や考え方を共有し、国際社会を築く仲間として、共に地域で生きる仲間として、助け合っていきましょう。
○このちがいあってもいいの?啓発チラシ(さぬき市作成)【PDF形式/318KB】