令和6年10月28日(月曜日)10時から12時まで、さぬき市役所本庁会議室において、瀬戸内国際芸術祭さぬき市実行委員会の第2回ワークショップを開催し、市実行委員会の実施部会を構成する団体のみなさん約40名に参加いただきました。
まずは、瀬戸内国際芸術祭2025と同様にアートディレクターの北川フラム氏が総合ディレクターを務め、新潟県の越後妻有地域で開催されている「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」に参加した方から、参加しての感想やさぬき市にどのように還元するのかなどについて報告がありました。
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暑さ対策としてうちわが配布され、来場者がSNSで拡散するとノベルティが進呈される取り組みを行っていること、地域の方々が自分の家に独自にシンボルマークである黄色いフラッグを取り付け、地域全体で大地の芸術祭を表現するような取組みを行っていることなどが紹介されました。また、運営・企画、行政、作家、地域、あらゆるジャンルの人たちが関わって作っていく芸術祭であり、それぞれの立場でいろんな考えがあるかと思うが、時間をかけて話し合い、じっくり向き合える環境づくりが大切であるとの報告がありました。
続いて、まちづくりアドバイザー、大学非常勤講師で元JTB社員の田村秀昭さんの講話がありました。
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田村さんは、「瀬戸芸の元々の目的は『現代アートはきっかけ、美しい瀬戸内海の島々で生活する笑顔のおじいちゃんおばあちゃんに会いに来て、元気をもらって帰ってください』ということであり、そのためには実行委員会をはじめとする地域の方が笑顔でいることが何よりも大切である」、「実行委員会が来場者に対しておもてなしをすることは当然であり、例えば駅から下りてきた来場者に対して住民の方が「いらっしゃいませ、ゆっくりしていってください、」と自然と声をかけるような、地域全体が来場者を歓迎するような雰囲気作りが大切であると述べられました。
最後に、かとうけいこさん(株式会社まちづくり観光デザインセンター代表取締役)をファシリテーター(進行役)として、田村さんの講話を受けて、さぬき市においてどのような取り組みができるのかなどについて話し合いがありました。
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参加者から、きれいなトイレでおもてなしをすることやボランティア等は比較的時間を取ることができる世代の力を借りることなどが発表されました。
瀬戸内国際芸術祭さぬき市実行委員会第3回ワークショップは11月中旬に開催される予定です。